ネアカヨシヤンマの孵化

このページの最終更新日は2001年8月12日です.


ネアカヨシヤンマ Aeschnophlebia anisoptera Selys

2001/7/15産卵です.産卵直後の卵の大きさは1.56mm×0.37mm.孵化直前は1.71mm×0.45mmです.アオヤンマの卵とよく似ています.最初に孵化したのは7/29でしたので,最短卵期は14日,平均(半数孵化)卵期は15日でした.

ネアカヨシヤンマの卵の発生のようす

左から2001/7/15,7/18,7/20,7/21,7/22,7/28撮影です.胚の反転は7/21です.胚の反転少し前頃に,卵が急に大きくなってきます.

ネアカヨシヤンマの胚の反転 胚の反転の前半頃のようすです.

左から2001/7/21の14:06,16:36,17:16,18:05,19:17撮影ですので,この間5時間11分です.この時期の胚の動きは速く,1日に1回の観察では、見逃してしまうことがあります.

ネアカヨシヤンマの孵化のようす 2001/7/31孵化

00:12:14撮影 孵化直前の卵(約1分30秒前)

00:13:47撮影 卵から前幼虫が出るまでに要する時間は約50秒です.

00:15:21撮影 前幼虫です.

00:15:46撮影 前幼虫は卵から出て,約1分ほど小休止の後,胸部背面が盛り上がり,1齢幼虫が出てきます.

00:16:12撮影 胸部背面が出たあと,頭部,触角,下唇腮,腹部,肢,最後に腹部後半が脱出して,1齢幼虫になります.

00:19:51撮影 1齢幼虫になって,約2分が過ぎてから,気管が白くなり始めます.

ネアカヨシヤンマの1齢幼虫 約1時間後にやや黒っぽくなり,2時間経過すると,全体がやや短くなり,幅は広がり,しっかりしてきます.腹部1〜4節と10節が白く,あとが黒色になります.1齢幼虫もアオヤンマの1齢幼虫とよく似ていますが,アオヤンマより地味な色です.