ウチワヤンマの孵化

ウチワヤンマ　Sinictinogomphus clavatus　サナエトンボ科　　これまでに調べた最短卵期は7日，平均卵期（半数が孵化するのに要した日数）は10日です．
ウチワヤンマやタイワンウチワヤンマが多産する池　兵庫県加古川市　2005/8/11撮影	産卵に来たウチワヤンマ♀　卵には細い糸状の付属物がついており，卵は水面に浮かぶ植物などに強力にからみつきます．産卵中♂は近くで警護飛翔しています．　兵庫県加古川市

孵化の時期の卵　細い丈夫な糸状の物質で水草などにしっかりからみついています．	ウチワヤンマ卵　卵の大きさは産卵直後0.81×0.35mm．孵化直前0.81×0.43mm程度です．糸状の付属物はさらに細い糸状の物質が何十本も集まってできています．

ウチワヤンマの孵化　2005/8/11撮影　この個体は孵化するのに約40分かかりましたが，多くの個体では10分～15分程度です．
卵から前幼虫が出はじめる　20時21分40秒　撮影	20時34分45秒　撮影	20時49分34秒　撮影

20時54分18秒　撮影	20時55分06秒　撮影	前幼虫　20時57分12秒　撮影

20時58分06秒　撮影	20時58分34秒　撮影	20時58分58秒　撮影

20時59分38秒　撮影	21時00分12秒　撮影	一齢幼虫　21時02分38秒　撮影

前幼虫　ウチワヤンマなど，水中にある卵から孵化した前幼虫はすぐに脱皮し一齢幼虫になります．	一齢幼虫　大きさ　体長約1.4mm．頭幅約0.34mm．触角の長さ約0.25mm．

一齢幼虫　頭部の角状突起は大きく目立ちます．