アサヒナカワトンボの孵化
このページの最終更新日は2008年2月2日です.
近畿地方ではアサヒナカワトンボ Mnais pruinosa
Selys は山地の渓流に多産します.4月下旬から7月末まで,普通に見ることができます.
最盛期は5月,6月です.♂には翅の色が橙色の型もありますが,無色翅型(むしょくしがた)が普通です.
(これまでのカワトンボの標準和名が、新しくアサヒナカワトンボになりました.)
アサヒナカワトンボ♂ 兵庫県芦屋市 2005/6/14撮影 |
アサヒナカワトンボ♀ 兵庫県芦屋市 2005/6/14撮影 |
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コケに産卵中のアサヒナカワトンボ♀ 兵庫県芦屋市 2004/5/26撮影 |
流木に産卵中のアサヒナカワトンボ♀ 兵庫県芦屋市 2005/6/14撮影 |
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コケの中のアサヒナカワトンボの卵 2005/6/15撮影 卵が見えやすいように,コケの一部を取り除いてあります. |
コケの中のアサヒナカワトンボの卵 2005/6/15撮影 アサヒナカワトンボの個体数が多いところでは,同じ植物体にいろいろな発生段階の卵が見られます. |
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卵の大きさ 産卵
直後 1.16×0.22mm.孵化直前(卵の前端が伸び出す直前)1.30×0.27mm.(今回測定した数個体の平均) |
産卵後2日目の卵 2005/6/16撮影 |
孵化直前卵(卵の前端が伸び出す直前) 2005/6/19撮影 |
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アサヒナカワトンボの胚反転 2005/6/18,19撮影 数字は(日 時:分) |
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アサヒナカワトンボの孵化 2005/6/18撮影 数字は(時:分:秒)拡大率は卵のページと同じです.この個体が孵化に要した時間(卵から前幼虫(ぜんようちゅう)が出始めてから一齢幼虫(いちれいようちゅう)になるまでに要する時間)は2分15秒(前幼虫が卵から出始めたのが08:56:36で一齢幼虫になったのは08:58:51)でした.均翅亜目(きんしあもく)に属するトンボは孵化数時間前から卵の前端が伸びますが,カワトンボは前端の伸びはあまり大きくありません.アサヒナカワトンボは水面から少し下にあるコケや流木に産卵しますが,どちらの場合もごく浅い場所に産卵しますので,これが前端の伸びが少ないことに関係あるようです. |
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アサヒナカワトンボの一齢幼虫 2005/6/15撮影 一齢幼虫の大きさ 体長 約1.45mm.頭幅 約0.39mm.触角の長さ
約0.41mm.尾鰓(側鰓)長 約0.29mm. |
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