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アメンボの卵寄生蜂3

このページの最終更新日は2005年7月15日です.


ここで観察したアメンボの卵は池で見つけたものです.アメンボの仲間は春早くから活動していますが,7月ごろに観察してみると卵寄生蜂(タマゴクロバチ科)が寄生した卵が多く見つかります.


図16-1 タマゴクロバチ科の蜂が寄生したアメンボの卵 2005/7/1撮影 2005年6月31日に兵庫県加古川市の池で,ヒシの茎についていたアメンボの卵を持ち帰り観察しました.  
図16-2 上の写真を撮影してから11日後の写真です.まもなく蜂が卵から出てきます. 2005/7/12撮影 

 

アニメーション                   アメンボ卵の中の卵寄生蜂幼虫の動き

 

アメンボ卵の中の卵寄生蜂の成長のようす 2005/7/1〜7/12まで のようすです.
図16-3

2005/7/1撮影

アメンボ卵の中卵寄生蜂の幼虫が動いているのが観察できる.

図16-4

2005/7/4撮影 

動きが激しい時期です.

図16-5

2005/7/6撮影

蛹化したあと,複眼は赤くなり,その後,黒くなる.

図16-6

2005/7/9撮影

体の色が徐々に黒っぽくなってくる.

図16-7

2005/7/12撮影 

体の色は黒くなる.翅が完成している.

 

アメンボの卵の中で羽化を終えた卵寄生蜂は卵の殻に丸い穴を開けて出てきます.殻を細く切ることを数回繰り返して,丸い穴を開けます.頭部が出る位の穴が開くと出てきますが,胸部が支(つか)えて,なかなか出られないものもいます.(この写真は上の成長のようすの写真の1/2に縮小してあります)
図16-8 卵の殻に穴をあけて出てくる♂ 2005/7/14撮影 図16-9 卵の殻に穴をあけて出てくる♀ 2005/7/14撮影

 

図16-10 アメンボの卵寄生蜂(タマゴクロバチ科) 2005/7/13撮影  7月13日に卵から出てきた♀.
図16-11 アメンボの卵寄生蜂(タマゴクロバチ科) 2005/7/13撮影  7月13日に卵から出てきた♂.