アオモンイトトンボの卵寄生蜂 このページの最終更新日は2004年8月17日です. アオモンイトトンボは 主に海岸近くの平地の池や湿地に多産します.♀には♂の体色と斑紋によく似た同色型と羽化後しばらく地色がオレンジ色,斑紋が黒色をした異色型が見られます.産卵は単独で行います.卵寄生蜂は2種( タマゴヤドリコバチ科1種とホソバネヤドリコバチ科1種)を確認しました. 図13-1 1:アオモンイトトンボ 図中の♀は同色型です. 2:アオモンイトトンボの生息環境 植生豊かな池,湖,用水路,緩やかな流れの河川など広範囲に 多数が生息しています. 図13-2 1:アオモンイトトンボの卵 白い矢印の卵は卵寄生蜂(ホソバネヤドリコバチ科)に寄生されている卵です.アオモンイトトンボの卵以外に水生昆虫の卵がいくつか見えています. 図13-3 ホソバネヤドリコバチ科の蛹 1:卵から出てくる3日前 2:卵から出てくる前日 ♂は触角が長いのでこの段階でも♂と♀を見分けることができます.(この図は図13-4の2倍に拡大してあります.)
図13-4 ホソバネヤドリコバチ科の成虫 1:♂ この♂の体長は0.54mmです.♂は体長よりはるかに長い触角を持っています. 2:♀ この♀の体長は0.54mmです.♀は体長より少し短い触角を持っています.
図13-5 タマゴヤドリコバチ科の卵寄生蜂 1:蛹 2:成虫 この個体の大きさは0.55mmです. (この図は図13-4の2倍に拡大してあります.) |