科がわかっている場合には次から進んでください.
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近畿地方で記録のあったトンボ103種です.ここでは,これらの羽化殻を科単位まで見分けるのに使うページです.背景に青色の画用紙を使
ったページは順次背景を白に変えていきます.
103種の中で,私がまだ羽化殻をもっていない種が1種ありますので,全部で102種載せました.羽化殻は壊れやすく,触角の先端や肢が取れてしまったものも使っていますので,そのつもりで見てください.
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文中に出てくる羽化殻の部分の名称
下唇(かしん):下唇鰓(かしんさい)ともいいます.これを伸ばして獲物をとります.翅芽(しが):成虫になったときに翅(はね)になる
部分.原産卵管(げんさんらんかん):成虫になったとき産卵管になるところ.下唇側片(かしんそくへん):下唇腮の先の部分でトンボ科などではさじ状をしています. 複眼(ふくがん).可動鉤(かどうこう):動鉤ともいいます.下唇側片の先端にあるかぎでえものをとるときに使います.端鉤(たんこう):下唇側片の内葉片の先端にあるかぎ状の部分です.中央欠刻(ちゅうおうけっこく):下唇中片の先端部中央にあるみぞ状または切れ込みなど.下唇中片(かしんちゅうへん):下唇のやや先端部分.背棘(はいきょく):腹部背面のとげ.側棘(そっきょく):腹部側方のとげ.
腹部の節は10節あります.この他にも少し出てきますがそのときに簡単に説明してあります.
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羽化殻の図中のa〜kは次のものを表していますが,図を見るのにはあまり関係ありません.
a:下唇腮の全形 b:頭部を上から c:原産卵管 d:下唇腮拡大 e:背棘 f:頭部後角付近 g:♂肛上片瘤 h:側棘 i:腹部第8節,9節付近背面 j:腹部第8節,9節付近側面 k:触角
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