|
イトトンボ科の羽化殻
このページの最終更新日は2009年4月8日です． |
| 近畿地方で記録のあったイトトンボ科11種です．イトトンボ科の羽化殻は小さく，幼虫で種を見分ける手がかりとなる尾鰓も，羽化殻では乾燥して互いにくっつき，縮んでいるものや，無くなっているものが多く，種を見分けるのは困難です．それでも中には尾鰓の特徴がある程度残っているものもあり，羽化殻の見つかった環境やその付近の成虫の観察などを含めるとなんとか同定できる 種もあります．イトトンボ科では羽化殻の大きさ，尾鰓の形，尾鰓の斑紋，頭部の形,下唇の形，下唇の腮刺毛と側刺毛などで見分けます． |
 |
|
全長は尾鰓も含めた長さ，体長は尾鰓を省いた頭部から腹端までの長さです．数値は数個体の平均値です． モートンイトトンボ Mortonagrion selenion (Ris) 羽化殻の全長13.3mm，体長10.0mm，頭幅2.5mm，尾鰓の長さ3.7mm． ヒヌマイトトンボ Mortonagrion hirosei Asahina 羽化殻の全長17.3mm，体長12.3mm，頭幅2.9mm，尾鰓の長さ5.0mm． ホソミイトトンボ Aciagrion migratum (Selys) 羽化殻の全長14.3mm，体長10.8mm，頭幅2.7mm，尾鰓の長さ4.0mm． キイトトンボ Ceriagrion melanurum Selys 羽化殻の全長20.4mm，体長16.0mm，頭幅4.4mm，尾鰓の長さ4.5mm． ベニイトトンボ Ceriagrion nipponicum Asahina 羽化殻の全長15.2mm，体長11.9mm，頭幅3.2mm，尾鰓の長さ3.3mm． アオモンイトトンボ Ischnura senegalensis (Rambur) 羽化殻の全長17.8mm，体長13.8mm，頭幅3.4mm，尾鰓の長さ4.5mm． アジアイトトンボ Ischnura asiatica Brauer羽化殻の全長17.9mm，体長13.0mm，頭幅3.1mm，尾鰓の長さ5.3mm． クロイトトンボ Paracercion calamorum calamorum (Ris) 羽化殻の全長20.9mm，体長15.6mm，頭幅3.6mm，尾鰓の長さ5.5mm． ムスジイトトンボ Paracercion sexlineatum (Selys) 羽化殻の全長21.7mm，体長15.6mm，頭幅4.0mm，尾鰓の長さ6.3mm． オオイトトンボ Paracercion sieboldii (Selys) 羽化殻の全長19.9mm，体長14.6mm，頭幅3.7mm，尾鰓の長さ5.5mm． セスジイトトンボ Paracercion hieroglyphicum (Brauer)時羽化殻の全長20.5mm，体長15.2mm，頭幅3.5mm，尾鰓の長さ5.5mm． |
 |
 |
