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サナエトンボ科の卵

このページの最終更新日は2009年6月26日です.

近畿地方で記録のあったサナエトンボ科は22種です. サナエトンボ科の卵は,卵の殻の模様や卵の周りのゼラチン質などのようすが,他の科とちがったものが多いようです.卵の大きさも発生が進むにつれ,長さ(長径)はあまり変わらず,幅(短径)が大きくなるものが多いのも他の科とちがうところです.

今回は前幼虫,1齢幼虫も載せました.しかし,自然環境と比較すると室内の水温が高いため,コサナエ属,ダビドサナエ属,ヒメクロサナエ属は孵化しなかったり,孵化の途中で死んでしまうものが多く,前幼虫や1齢幼虫を観察できなかった種があります.

サナエトンボ科は次の7ページに分けてあります. 卵,前幼虫,1齢幼虫はすべて同じ拡大率ですので,大きさを比較できます.

サナエトンボ科の産卵方法は いろいろあり,空中で静止して卵を次々と落とすもの,ホバリングしながら卵塊をつくり,水面に落下させるもの,付近の植物などに静止して卵塊を作った後,打水産卵をするもの,流れの近くに静止して水中に卵を出すものなどがみられますが, どの種も交尾後,♀が単独で産卵します.

卵塊をつくるキイロサナエ♀ 2006年6月20日撮影 兵庫県三田市  キイロサナエにはいくつかの産卵方法がありますが,この写真では付近の植物の茎に静止し,卵塊をつくっています.この後,飛び立ち打水産卵をしました.

オナガサナエの産卵 1996年8月10日撮影 兵庫県三田市  空中で静止し卵塊を次々つくり,卵塊を水面に落とす産卵方法です.