このページの最終更新日は2009年7月4日です.
近畿地方で記録のあったヤンマ科14種の卵です.ギンヤンマは♀と♂が連結して産卵することが多いのですが,♀単独でも産卵します.オオギンヤンマも連結で産卵することがありますが他のヤンマは♀が単独で産卵します.植物,泥の中,朽木などに産卵します.卵はどれも比較的大きく細長い形をしています.
(ヤンマ科の卵は大きいので,拡大率は
サナエトンボ科やトンボ科の1/2倍(長さで半分)にしてあります.)
今回のヤンマ科の卵では,1:産卵後間もない卵,2:胚反転ころの卵,3:孵化直前の卵(または完成卵),4:前幼虫,5:1齢幼虫を載せました.
採卵の方法:ヤンマ科の多くは,湿ったろ紙などにも産卵しますので,卵を多く得たい時には,♀を捕まえて,翅が自由に動かせる程度の容器に湿らせたろ紙,ティッシュペーパーなどを入れて,そこに♀を入れれば多数の卵が得られます.この方法で産卵しないアオヤンマは,産卵中の♀を見つけて産卵植物を持ち帰ります.
卵寄生蜂を調べるときは産卵されている植物や朽木などを持ち帰ります.
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